【プラレール紹介③】USA版寝台特急 本体編

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前回に引き続きUSA版寝台特急を解説していきます

 


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箱表面

見ての通り窓なし、真っ白という異質な箱が採用されています。前者はプラレールショップ限定品、後者は非売品で見られることのある特徴ですが、両者が合わさった箱は非常に珍しいと思います

 

中央には「株式会社トミーにより製造された」と英語で書かれており、商品名がなく製造会社が強調して書かれていることがまさに贈呈品という感じがします


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箱裏面

こちらには注意書きと普通のプラレールでもお馴染みの説明イラストがあります

描かれている車両は485系、せっかくの特注品なら583系にしてほしかったですね

天賞堂経由で日本に入ってきたものは右側に日本語の注意書きが書かれたシールが貼られていますが、私が保有しているのはアメリカに残っていたのを個人輸入したものなので貼られていません

 

続いてはみなさんお待ちかねの車両に映ります


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現在確認されているUSA寝台特急は5種類

上から

薄黄

薄黄(ロゴ有り)

濃黄

濃黄(ロゴ有り)

オリジナルよりはだいぶ薄くUSA版の濃黄がオリジナルの薄黄に近い色合いになっています

また銀メッキverというめっちゃギンギラギンのやつも存在しますが私は持っていないのでここにはありません

 

まずロゴについて解説...といきたいですが、私はこれについて何も知らないので飛ばします

 


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前面

概ねオリジナル通りですが、ヘッドマークはつかりに、そしてライト周りのシールの絵柄が変わりました

どちらも復刻版寝台特急からの流用品と思われます


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残念なのがこの部分、オリジナルでは運転台前部に青いシールが貼られていたのですが、なぜか省略されてしまいました

ちなみに、これはこの時代のプラレール特有のおもちゃ的な表現というわけではなく、実車も青く塗装されています 


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動力車 車体裏面

この時代の車両なんで当たり前ですが製造シールが貼られています

薄黄が2003年3月製造

濃黄が2003年6月製造

濃黄と薄黄が同時生産ではなかった可能性が伺えますが決定的な証拠が無いので不明です

シールの貼る位置が変更されているのには何か理由があったんですかね?


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内部

2003年のプラレールなので当然ながら新動力です

基本的には普通のプラレールと変わりませんがやはり目を見張るのはモーターに貼られた怪しげなシール

これは注意書きでもちろん英語で書かれています

ちなみにこれも流用で同時期の海外向けトーマスに同様のシールが貼られていたことが確認されています


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後尾車は先頭と特に変わらないので中間です

こちらは忠実に再現されており、特に濃黄は遠目からだとオリジナルの薄黄とまったく見分けがつきません

強いて言えば裏面の製造国と帯塗装の綺麗さで判別できるくらいです

 

 

 

以上で解説を終わります

USA583は本物の70年代プラレールと混じってもまったく違和感がないので皆さんも是非入手してみてはいかがでしょうか(無茶振り)

それと、いつかロゴ付きを解説できる日が来ればよいなと

 

それでは
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【プラレール紹介③】USA版寝台特急 誕生経緯編

知名度はそれなりにありながらマトモに解説している記事がないと感じたので

 


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USA版寝台特急

この商品はアメリカの某企業により企画され一部は天賞堂により輸入、販売されていた...

ここまではこのプラレールを知っている方なら誰でもご存知のことでしょう

しかし、なぜアメリカの企業が40年前に極東のおもちゃ会社で作られた玩具をリメイクしようとした経緯についてはあまり知られていません

今回はそこに迫っていきましょう

 

時は1997年頃、某鉄道雑誌にて、昭和のプラレールを走らせるなんとも素晴らしい特集が掲載されていました

そして掲載されていた数多くのプラレールの中にいたのがオリジナルの寝台特急でした


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▲オリジナルの寝台特急(プラレール資料館より)

 

寝台特急のおもちゃらしいデフォルメと可愛らしい色合いに多くの人間が魅了されましたが、その中の1人が後にノベルティの発案者となる方でした

 

しかし、当時の寝台特急は入手困難であり、全国の玩具店から他の昭和プラレールとともに次から次へと回収され、ネットで高値で取引され、果てはかの有名な「ドボソ事件」もこの時期に起こるほど凄まじい人気を誇っていました

 

そんな入手困難さにトミーが見かねたのか、ある転機が訪れます

復刻版寝台特急の発売です


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▲復刻版寝台特急(プラレール資料館より)

他のプラレールの日限定車両と同じく塗装がリアル化されての発売でしたが、それでも今で言うリアルクラスのような大変センセーショナルな出来事だったようです 

 

これに着想を得たのかどうかはわかりませんが発案者の方は「無いのなら作るしかない」という考え方となり、ご自身が勤められていた会社とトミーを巻き込んで、見事忠実な復刻版となるUSA寝台特急の完成へと至りました

 

その後、USA版寝台特急は予定通り多くの関係者に配られました

車両の配色がアメリカの国旗と似ていたため、星条旗カラーとして喜ばれたそうです

 

次回では車両本体について解説していきます、

 

それでは

 

 

【改造プラレール】チョンギハ型電気機関車(日本語版)

偉大なる空に輝く白頭山の星にして将軍様に使える同志諸君ごきげんよう

 

今回紹介するのは朝鮮民主主義人民共和国鉄道省チョンギハ型電気機関車であります

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実車は1960年代に偉大なる金日成主席が乗車され、そのことを記念して3号機が今もどこかの機関区に動態で現存しています

 

改造箇所

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前面
  • デッキ中央部の撤去
  • ライトを大型に換装
  • デッキ梯子の延長
  • スノープラウ取付
  • 連結器取付


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屋根上
  • 機器一部撤去
  • ルーバー?設置(資料が少ないため不明)

 

この他にも側面の形式部分の枠を撤去しましたが写真を撮るのを忘れてしまいました

 

ちなみに実車東芝の刻印を削ってその上から[当局検閲]してるらしいですよ

 

それでは

 

 

 

【改造プラレール】中華鉄路 和平号




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戦後のあじあ号、中国国鉄の特急和平号を製作しました

なぜか改造中の写真がほとんどないので早速各車紹介に入ります


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勝利7型蒸気機関車

元満鉄パシナ型蒸気機関車です

大連保管時代の757号機をモデルにしています

機関車本体をD51、炭水車をC57から改造しました

前照灯種車D51のライト機能をそのまま使用しています 


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XU10型荷物車

元満鉄テユ8型です

この車両含め客車はゴー客に窓をあけたプラ板を貼って改造してます

扉部分がバカ汚いです


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YW10型客車

元満鉄ハ8型です


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LW10型客車

元満鉄テンイ8型です

特徴的な流線型はパテとプラ板を駆使して作りました

連結器はC57の廃材を利用してます

 

 

2024年3月のイベント向けに作っていましたがコロナに感染してしまい参加できなかったのでいまだに運転会デビューできていません

早く日の目を浴びせてやりたいものです


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【プラレール紹介②】Tomica hypercity 85400

今回紹介するのはこちら


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Tomica hypercity 85400

二回目にして紹介するものからプラレールという名称がきえてしまいました

 

まずTomica hypercityについて解説します

このシリーズは2010年頃に欧州、米国への輸出用として作られたものです

プラレールという名称が使われていないのはトミカの中の鉄道おもちゃという枠で販売されたためです


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車両はE2系あさま

国内品と変わらないため特に書くことはないです


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中身

大きな踏切にクリアドームと前回の力獅號に比べると進化しましたが架線柱がないのでどこか寂しさを感じますね

 

 

まだしばらく海外プラレールを紹介すると思います

 

それでは

【プラレール紹介①】火車世界 力獅號快車セット

書いているのがどうしようもない人間なので初手からアングラなプラレールを紹介していきます


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陪樂兒 火車世界 力獅號快車

90年代中頃に中国限定で発売されていたプラレールです

欧州のTomica worldシリーズとともに国外進出を狙った商品でしたが当時の中国の賃金に比べて高価なこと、そして単品の絶望的に気持ち悪い塗装がウケなかったのか早々に販売終了となったようです


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中身

情景部品部分の仕切りなしという異様な内箱が採用されています。


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車両は力獅號です。JNRマークがありますが決してキハ181系ではありません。

 

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レイアウト全景

こじんまりとしたレイアウトですが架線柱に木、そして70年代屈指の名情景である地下鉄の駅が上海駅としてチョイスされているため現代と比べても全く見劣りしません

 


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上海駅にて並ぶパシナ型と力獅號

どちらも各所に赤色が用いられているため実際の中華車両も比べても違和感がありませんね

 

いずれ禍々しい単品も手に入れたいものです

 

それでは