【プラレール研究④】海外プラレールの歴史 韓国編 改

韓国編は前にやったやん!とお思いの方も居ますでしょうが新しい発見が多くあったので改訂版です

発見の影響でアドレナリンドバドバ状態で書いてるんで支離滅裂になる可能性があります。


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韓国にプラレールが初めて輸出されたのは1992年頃のこと。韓国の会社young toy社より発売されました。

この商品どうやらバンダイから輸出されたおもちゃとまとめてトーマスシリーズとして売り出されていたようで非常にややこしくなっています。

現物についてはやはり発見出来ませんでしたが、バンダイから輸出されたトーマスについては発見できました。その姿がこちらです。
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箱は日本国内パッケージですが、young toy社のロゴと韓国語の説明が書かれたシールが貼られており、同シリーズだったプラレールも同じように国内箱にシールが貼られているのではないかと推測できます。

このシリーズは1995年に展開を終了したようで、わずか3年という発売期間は海外プラレールでもブッチギリの短さです。

この後についてはまったく資料が出てこず、恐らく販売されていなかったと思われます。

次に韓国にプラレールがやってきたのは2003年か2004年のこと。

そう、みんな大好きTOMICA WORLDです。


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左上に韓国語の説明が書かれたシールが貼られていますが間違いなく欧州版の流用です。

しかし、TOMICA WORLDはこの年を持って販売終了。トーマス商品のみが残ったことによりトーマスシリーズへと変更、それに伴い韓国版でもパッケージが変わりました。

そこからしばらくは何事もなく安泰だったと思われます。しかし2008年、残ったトーマスシリーズも吹き飛び、トラックマスターへと転換。欧州と箱を共通にしていた韓国版も巻き添えを食らいました。

ある1枚の写真からそこにあったゴタゴタを推察することができます。


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これは2011年に金浦空港併設のモールにて撮られたプラレール売り場の写真。見ての通り3年前に生産終了したはずのトーマスシリーズ箱が大量に残っています。

売れ残りでは?と思う方もいるかもしれませんがこれが撮られたショッピングモールは撮影の数週間前に開業したばかりで余所から在庫を持ってこない限りあり得ませんし、そんな別の場所でも売れてない物をわざわざ韓国最大級の空港で売るのも意味がわかりません。

ここから導きだされるのはただ一つ、トラックマスター転換時、まだ大量に在庫が残っており本来欧州に輸出する予定だったものを急遽、韓国送りにしたという説です。

そして在庫がなくなった物から順に現行トーマス箱へと転換され、姿を消したと考えられます。

これはあくまで私の仮説ですが、他に理由も思い浮かびませんので近いと勝手に思ってます。


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またこの時期は遅くとも2012年までには国内品のS品番も輸出、2015年には韓国語版も作られ韓国プラレールにおいてまさに大波乱の数年でした

 

しかしそれ以降はシリーズ全体を巻き込む大規模な変革もなく、近年の韓国プラレールはDVDの発売や現地車両を製品化するなどノリにノっています。

今年でTOMYの進出から20年、young toy社時代から数えると32年が経ち海外プラレールの中でも特に歴史の古い部類です。

この長い歴史を崩すことなくこれからも韓国の子供たちに愛されてほしいものです。

 

それでは